モデル同士の恋

─…言った。



伝えられなかった、十数年ごしの、この気持ち。



その思いを伝えるのに、いくら考えたって、一言しか思い付かなかった。




恥ずかしさのあまり、結衣の顔が見れない。



「う、そ…でしょ?」


「マジ、だから。」


嘘で言えたら…


苦労しないのに、な。



「じゃあ、夢…?」


「ありえない。」



信じられない、とでも言いたいような戸惑った口ぶりの結衣。



俺は、あんなに緊張したにも関わらず、勇気がでなかったにも関わらず。



言ったあとは、


すっきりした気分で。



自分でも不思議なくらいすごく落ち着いていた。




しばらくの間、結衣は黙った。


俺はその間も、なんとなく、顔をあげれずにいる。