モデル同士の恋

わけわかんねぇよ。


どう考えても俺のせいだろ?



「ごめん、ね。
…もう颯太の前で泣かないようにしようと思ったのに…。」


"ごめんね"

その言葉は、結衣に似合わない。


いつも強気で、素直じゃなくて、少し我儘で、でも明るい結衣じゃない。



こんなこと言わせてんのは俺かよ。



「あたし、中途半端だったの。

結局、自分勝手な性格はなんにも変わらないみたい。」


「…今、違うじゃん。」


俺の方がよっぽど我儘だ。


「勝手だもん。

自分の幸せ大事にしてる。
みんなを振り回して。」


…それも、俺のせいだろ…?


俺が、結衣を振り回してるだけだ。


「やっぱり、あたしは颯太の前だと我儘になっちゃうみたい。」


あはは、と力なくわざとらしい笑いをする結衣。



「我儘なのは、俺だろ…。」

「颯太のどこがよ…?

むしろあたしの性格にうんざり、でしょ?」

結衣の傷ついた顔が何を意味しているのかはまったくわからない。





─ごめんな。

結衣があいつのことを好きじゃなかったとしても、


きっとあいつとなら幸せになれたよな。



多分、俺が伝えたら簡単にはいかない。



少なからず、結衣は悩むだろうから。



出す答えは、知らないけど。




…でも。


俺、頑張れ。


きっと、今だ。


今しかない。


たとえ、結衣を悩ませてしまっても。



この先、俺と結衣が前のように笑えなくなってしまっても。



伝えたい、知っていてほしい思いは、ある。



「思ったことないから。

それに、俺が、一番我儘なの。」