「じゃあさ。
これ。とりあえずもらってよ。」
葵くんはそう言って、包みを開け、中から取り出した。
ネックレス…だ。
でも、
「まだもらえな―…」
「貰ってよ。
それでさ、俺と付き合うことにするなら、明日の撮影でつけてきて。」
そんな―…
「お願い。」
「…うん。」
葵くんの考えていることはやっぱりよくわからない。
「じゃあつけるから後ろ向いて。」
素直に後ろを向いて少したったとき、首にひんやりとした感覚が伝わった。
「はい。」
首につけられたネックレスをつまんで見てみる。
同じ、なのかな颯太のと。
颯太はこれを見て、どう思うのかな。
たかが誕生日プレゼントだって思うのかな。
首にキラリと光るネックレスは想像してたよりもずっと高価そうなものだった。
でもあたしはもう、覚悟はしてる。
きっと颯太には好きな人がいるよ。
だから葵くんのを受け取ったんだ。
こんな消極的な自分は嫌いだけど、反対に葵くんと付き合うことを積極的に考えている自分はもっと嫌い。
でも、そうすることしか出来ないんだよ…。
「ありがと…
とっても綺―…」
「結衣!」
これ。とりあえずもらってよ。」
葵くんはそう言って、包みを開け、中から取り出した。
ネックレス…だ。
でも、
「まだもらえな―…」
「貰ってよ。
それでさ、俺と付き合うことにするなら、明日の撮影でつけてきて。」
そんな―…
「お願い。」
「…うん。」
葵くんの考えていることはやっぱりよくわからない。
「じゃあつけるから後ろ向いて。」
素直に後ろを向いて少したったとき、首にひんやりとした感覚が伝わった。
「はい。」
首につけられたネックレスをつまんで見てみる。
同じ、なのかな颯太のと。
颯太はこれを見て、どう思うのかな。
たかが誕生日プレゼントだって思うのかな。
首にキラリと光るネックレスは想像してたよりもずっと高価そうなものだった。
でもあたしはもう、覚悟はしてる。
きっと颯太には好きな人がいるよ。
だから葵くんのを受け取ったんだ。
こんな消極的な自分は嫌いだけど、反対に葵くんと付き合うことを積極的に考えている自分はもっと嫌い。
でも、そうすることしか出来ないんだよ…。
「ありがと…
とっても綺―…」
「結衣!」

