モデル同士の恋

色々と頭の中で思考を巡らせて、ぼーっとしていたら、目の前でヒラヒラとさせる手に驚いた。


「わっ!」


「え、そこ驚くとこか?」


いい年してお父さんもよくやるよ。


普通声とかかけるんじゃないの?


「びっくりしたよ。」



「悪い悪い。

はやくしないとネタなくなるぞ、って言ったんだけど振り向きもしないから。」

結衣が食べ物に興味を示さない日には地球がおかしくなる、なんて笑いながら言うお父さん。


ひど…。




でもお寿司は食べなきゃ!

「ちょっとぼーっとしてただけ!
はやくたーべよ。」



あたしがそう言うと
「それでこそ結衣だ。」
とお父さんは笑った。



確かに、悩んだりするのはあたしらしくないのかもしれないな。


明るくてこそ、自分な気がする。



そんなとき、

「持ってきたぞ。
こんなでかいもん買うなよ。」

ガチャッとドアが開く音とともに颯太が現れる。



「ごめんごめん。
今年は奮発したのよ。」


奮発!?

あたしはおばさんの言葉に敏感に反応した。



「何なに〜?」


「さあっなんでしょう!」