モデル同士の恋

「宣言…?」

葵君が何を言っているのか全く理解できなかった。



「俺、結衣ちゃんにふられちゃったけど…

諦めるつもりないから!」



『は?』

これにはみんなの声が重なる。


…今なんて言った??


「だから、結衣ちゃんを頑張って振り向かせてみせるってこと!」

葵君は語尾に音譜がつけられるくらいの明るく弾んだ声でそう言ってみせた。



「あ、あのー…」

上手く整理できてない頭で一生懸命考えて、声を発する。


「うん?何?」


「あたし…葵君を好きにはならない…
と、思います…」


今にも消え入りそうな声で2回目の告白?をさりげなく断る。



だって…

もう誤解はされたくない。



「それは…
まだわかんなくない?
可能性はゼロじゃないと思うけど。」


葵君はそんなあたしの言葉にこれといって動じもせずに笑って言った。



「あ、はぁ…」



「ちょっと結衣!
そこで納得してどーすんの。」

後ろにいた夏希があたしの耳もとで囁いた。


そ、そうだけど…



「ね、そうでしょ?」


…

「きっぱり断れ!」

後ろでは夏希が、前からは葵君が。


正反対のことを言ってくるから頭がごちゃごちゃしてきた。



あたしも出来ることなら断りたい…けど。


ここまで強引に来られるとどうしていいかわからない。