モデル同士の恋

恋愛って難しい。


恋に気付くのにも苦労したのに、

両思いになるのは片方の気持ちじゃ
成り立たないからもっと大変。



どうすればいいのかよくわかんない。


そんなことを考えるあたしをよそに、

「とにかくっ!
頑張りなさい!!」

と言って一呼吸置いてから
いいわね?

と付け加えてあたしたちの肩を叩く夏希。


すご、夏希…。



「「頑張ります…」」


あたしと美月は苦笑して答える。



そんな会話がちょうど終わったときに
タイミングよくコンコンと
ドアの叩く音がなる。



「はーい。」


「入るぞー。」

あ、颯太たちじゃん。



「どー…」
ガチャ


どーぞ、
と言おうとしている途中に
勝手に入ってくる颯太たち。


ドア叩く意味ないじゃん!


そんな颯太たちに呆れながらも
自然な笑みがこぼれる。


なんか久しぶりに
落ち着いた雰囲気だ。


嬉しいな。