モデル同士の恋

〜結衣SIDE〜

打ち上げが終わって家に帰ってすぐ、あたしはベッドに飛び込んだ。


あぁー、疲れた。


今日は長かったなぁ。


ウエイトレス、鬼ごっこ、美少女コンテスト…とか色々やったなぁ。


楽しい1日、だった…かな?



まぁひとつ…問題は残ってるけど。

あたしは何やってるんだろ。


わかんない…や。

颯太のどこにむかついたんだろう。


自分のことなのに全然わからなかった。



どうしよう…


いつもは、颯太が謝ってくれるけど…


今回ばかりは颯太も何にあたしがムカついたのかわからないよね、きっと。

自分でもわかんないんだもん。



今更ながらに、颯太の優しさに気付く。


そういえば、いつでも先に謝ってくれたのは颯太だったし…

朝だって起こしてくれてたし…

なんだかんだいいながら色んな事から守ってくれてたし…



頼ってばっかりだったよね。


そろそろ自立しろってことなのかな?



『幼馴染み』っていると心強いし、楽しい…けど。


どっちかがどっちかに頼ってばっかりだと、疲れちゃう、のかな?


自分の気持ちもわからないあたしに颯太の気持ちなどわかるはずもない。





色んな事を考えすぎて、ネガティブになりかけていたとき、携帯が鳴る。


誰、だろ…


颯太…?