モデル同士の恋

「迷路って意外と
めんどくさい。
もう出ようぜ。」

颯太がいいだす。


確かに…。

お化けに
出会えるまで
相当な時間が
必要っぽいな。


「もうやめよっか。
出よー。」

夏希も言う。


「そうだなー。
俺1回入ったし。」

「どっちでも
いいわよ。」

「じゃあ
ドロップアウトって
ことで~。」

あたしが言ったのと
同時にみんなは
来た道を歩き出す。


どこまでも
行き当たりばったり
なあたし達。

しかも意見が
バラバラにならない
ところあたり、
すばらしいと思う。



「これどこから
出れるの?」

「知らん。」

「知らんって…
どーすんの?」

どうやら迷って
しまったらしい。

あたしみんなに
ついてきた
だけだから
よくわかんないな。

みんな
方向音痴だねっ。

まぁそれが
あたし達か。