「ちょっとお話があるの。
こんなところで言うのも変だけど」
未来は改まって俺を見て、にこっと笑う。
…怖い。でも、なんだ?
はやくここから出たくて仕方ない。
っていうか未来の半径5メートル以内にいたくない。
「あのね、全然気づいてなかったみたいだけど颯太君のことが好きなの!」
…は?
未来は恥ずかしい、なんて顔を赤くして俯いている。
自分で言うのもなんだけど気づいてましたが。
いや、誰でも気づくだろ。
…口には出せないが。
「でね、よかったら付き合ってもらえま…」
「無理」
未来が最後まで言い終わる前に俺の言葉が遮る。
いい気味だ。
「なんで?」
理由聞くなよ!
「全体的に。
それじゃ」
俺はそう言って店をでて駅に向かって歩き出す。
この後大変なことが起きるとも知らずに…

