颯太たちはどこ行ったんだろう…
辺りを見回すけど颯太らしき人は見当たらない。
「あ!」
しばらく探していると思わず声が出た。
しかめっ面の颯太と満面の笑みをこぼす未来。ふたりは正反対の顔をして、右に右にずれながら歩いてる。
もちろん、颯太が右によけていくから未来がそれをさせまいとくっついていってる、という光景だ。
端から見てると、笑える。
って、こっち来るじゃん。
「見つけたよ!
颯太達に見つかるから隠れよー」
あたしはそう言ってみんなを押して、人混みに紛れる。
「あそこにいるわね。
この後どこへ行くのかしら」
今の時刻は11時30分。
お昼でも食べに行くのかな?
「また尾行再開だな!」
人通りの多い道だからあたし達は颯太と未来の少しだけ後ろを歩けた。
そうすると大きな声で話す未来の声が聞こえる。
「あの映画おもしろかったよね」
「…」
会話くらいしてあげればいいのに颯太は完全無視。

