モデル同士の恋


「今度こそ行くみたいよ!」

颯太は駅に向かって歩き出した。


本当だ。


あたし達はバレないように颯太と少し間隔をあけて歩く。


電車に乗って、少し歩くと映画館が見えてきた。


ふと視線を颯太から映画館の方にずらすと、そこには颯太に向かって大きく手を振る未来の姿があった。



只今の時刻、9時42分。

10時に待ち合わせとか言ってたのに…すごい。

待ち合わせ前に来てることはなんとなく想像は出来たけど。


颯太だって一応20分前にちゃんと来たのに。


未来はいつから待ってたんだろう。


「未来早すぎじゃない?」
夏希が呟く。

やっぱりみんなも思ってるんだ。


「それほど楽しみだったんじゃないかしら」

確かに。

そうかもしれないな。

ってかそうである確率90パーセントくらいだと思う。

未来は颯太と二人きりになるこの日を心待ちにしていたに違いない。

あの約束をしたときの浮かれっぷりはなかった。


「そうだね〜」