〜結衣SIDE〜

やばい!

絶対に間に合わない!


あたしは急いで制服に着替えて、たくさんの方向にはねている紙を髪を梳かしつけて急いで下へ降りた。




「朝ご飯とって!」

とお母さんにいながら
バックに物を詰める。


「はぁ。
毎日人任せにして。」

と言いながらも
パンを持ってきてくれた。



あたしはよく漫画のオープニングに出てくるようにパンを口にくわえて早足で玄関へ向かう。



あと18分!


「いってきまーす!」


あたしは家を出て
颯太のチャリの後ろにのる。

「あと18分だったよー!
急いでね」


我ながら図々しいと思う。

でも急いでもらわなきゃ困るから!!



「はいはい。
我が儘なお姫様!
あ、お姫様っていらないかな」


颯太はそう言って
チャリを飛ばす。


「は?
それを言うなら我が儘が必要ないでしょ!
これからあたしのことお姫様と呼んでくれてもかまわないよ?」


「ばっかじゃねぇの!
可愛いところが思いつかねぇやつのことお姫様なんて言わなきゃならねぇんだよ」


可愛らしいところが1つもない?



「颯太最悪!」

「結衣に言われたかねぇ!」

それからあたし達は学校につくまでの
10分くらいずっと言い合ってた。