走り疲れて、着いた先は屋上。 そこに亜唯香も追い付いた。 「ハァ、ハァ。千、依莉。」 「亜唯香。」 「千依莉!?急にどうしたの?? いきなり走り出して・・・。」 亜唯香があたしの傍に寄る。 「・・・てない。」 「え??千依莉、聞こえない。」 「玻瑠幸のアド変。 あたしには来てない!!」 その瞬間、 あたしは亜唯香に 抱き着いて、泣き出した。 同時に始業のチャイムが、 青空にこだました。