結局 家の前まで 送ってもらってしまった。 玄関先で早見にお礼を言って 家に入ろうとしたが 早見がまた腕を掴んだ。 「あのさ!!小谷・・・」 そこまで言って 早見は目線を下げた。 「早見??」 あたしが名前を呼ぶと 早見は顔をあげて いつもの笑顔を見せた。 「なんでもない!! じゃ、また明日な!!」 あたしの腕から手を離して 走り去って行った。