いつもは一人で 玻瑠幸を想いながら帰る 見慣れた道を、今日は、 稔先輩と肩を並べて帰る。 稔先輩と帰っているのに、 考えていることはいつもと同じ 玻瑠幸のこと。 「千依莉ちゃん。」 ふと名前を呼ばれた。 稔先輩の方を見ると、 先輩もあたしを見ていた。