放課後。 正門に向かうと すでに稔先輩が待っていた。 「稔先輩!! お待たせしてすいません!!」 あたしは稔先輩に駆け寄ると、 何かにつまづいてしまった。 「ぎゃっ!?」 転ぶ!? と思って目を瞑った。 だけど、 感じるのは温もりだけで、 痛みはなかった。 目を開けると、 稔先輩に抱き締められていた。