天使のキス。

「…え?」


聞き間違えかと思った。


悠にそんなことを言われるなんて、思ってもみなかった。


「…え?」


聞き返したあたしに、悠が繰り返す。


「別れよう」


「悠…
あたしの事、嫌いになったの?」


「いや…」


顔を背ける悠の頬に雨粒が当たる。


また雨が、ポツポツと降り出してきた。