天使のキス。

悠の瞳からも、全身からも…。


感情が全てなくなっていた。


感情というものが、全く感じられなくなっていた。


悠は人形のように整った綺麗な顔で、抑揚のない声で、ボソッと呟く。


「オレは必要ない人間、だな」


「必要ないって。
悠、それ勘違いだよ。
誤解だよ!」


悠の腕を掴んで揺さぶり、必死に話しかける。


「友達の沙耶が妊娠してて、学校で倒れたの。
だから、病院に付き添ってただけ。
健ちゃんの他にも、タクって友達も一緒だったし」


誤解だってわかってほしくて、懸命に言葉を紡ぐ。