天使のキス。

いやいや。
あのね、悠。


事実は――…


そんな…悠が怒ることでもないんだけどな。


説明させてもらえれば、すぐに勘違いなんだってわかって、悠の怒りも解けると思うんだけどな。


そう思って、笑みさえ浮かべた余裕の表情で口を開きかけたのに――…


「いずれにしても、愛里はまたアイツに相談した。
オレには頼らなかった」


悠の悲しげな表情に言葉をなくし、あたしはハッと息をのんだ。


そんなあたしの顔を見てから、悠は一瞬目を閉じた。


そして次に見開いた時――…