天使のキス。

あたし達が行った病院は、昴くんの病院だったんだ。


沙耶が診察室の中にいて、タクがはずした時に、昴くんはあたしと健ちゃんを見た。


だから昴くんは、あたしと健ちゃんが二人で産婦人科に来たと勘違いしたんだ。


そしてそれを、悠に報告した。


なぁんだ、そんな事。


「悠。
それ、勘違いだよ」


ホッとしてちょっと笑ったあたしに、氷のような目を向ける悠。


「勘違いって何が?
男と二人で、産婦人科って、いったい何だよ?
愛里、アイツともつきあってたのか?
それで、アイツの子供ができて、アイツと病院行ったってことか?
もしくは、オレの子供ができて、またアイツに相談したとか?」


「ち…
ちょっと…
悠っ…」


悠が一方的にしゃべるから、説明できない。