天使のキス。

授業中のはずのこの時間にあたしを呼び出して。


そこまでして聞きたい質問ってこれ?


悠がそこまでしてしたい話って、それだったの?


なんで、急にそんなこと――…。


頭の中が疑問符だらけで、何も答えられないあたしに、悠はイラつきを隠すことなく声を荒らげた。


「愛里。
産婦人科って何だよ?
またアイツと一緒って、どういうことなんだよ?」


「え…?」


「風邪で休んだ昴から電話があった。
愛里が、昴の病院の産婦人科待合室にいるって。
アイツと二人で、診察待ちしてるって」


「あっ…」


ようやく、事態が飲み込めた。