ずっとずっっっっと一緒だって私達は5人だって思ってたんだ。
「貴方達ちょっといい?」
ママさんが出てくるまで。
「虎汰ちゃんとはもぅ、遊ばないで欲しいのよ」
えっ?
誰しもが思ったであろう。
「もぅ、絶対遊ばないで…それと、圭織ちゃんにはあの子と別れて貰ってもいい?あの子の将来がかかってるの、弥恵ちゃんならまだ許せるけど圭織ちゃんは…」
“バカだから”みたいな鼻で笑う顔を私はみた。
それは7月に入りじめじめの嫌な日だった。
ママさんは有名私立高校に入れたいと前々から言っていたと聞いてた。
「織姫…」
面と向かって言われちゃぁ仕方がないかも。
「大丈夫…虎汰の幸せ…っ……」
無理だよ…私の中の虎汰は大きくなりすぎていた。
数日間学校を休んで悩んで泣いていた。
7月7日
連絡もろくに出来ていなかった私を心配して皆が来た。
「織…姫…何があったんだよ?俺、力になれないのか?」
優しさが今は苦しい。

