エミリアは

必死に言葉を紡ごうとしていた

「エミリア!大丈夫だ」

山賊は俺をも刺して
荷物を奪い消えた

「アレン様、大丈夫ですか?」
苦痛だろうに俺を心配する
エミリア

「エミリア、大丈夫だ
すぐに助けるからな」

「アレン…さ…ま
またら…いせであ…いし…てくだ…さ……」

そしてエミリアは微笑み
死んだ

何か叫んだが覚えていない
俺も、
人間だった俺も死んだんだ