「わわわ私がりょりょ、料理するから!!;;」



動揺してる芽依実は、キッチンに入って守優さんを追い出した。

俺らをチラチラ見ながら、冷蔵庫から食材を出して手際良く準備してる。



「芽依実も結婚か。妹に先を越されるとは」



守優さんは「芽依実を頼んだ」と言って、部屋へ着替えに行った。

芽依実は「馬鹿兄貴ッ!!;;」と叫ぶ。

…どんだけ照れてるんや。

俺はカウンターに肘を突き、「芽依実」と呼ぶ。



「返事は」



「へ…返事?」



「手紙の」



芽依実は赤い頬のまま、俺を見て来る。



「私で良ければ…」



「ん」



…返事、わかってたけどな。



        *  *  *