那維斗を睨み、立ち上がった。



「どうした?」



「自販機。煙草が後1本だから。何かいる?」



「叔父さんはコーヒーが欲しい」



「俺は炭酸」



「わかった」



財布だけを持って立ち上がり、給湯室の並びにある自販機コーナーへ。

叔父さんのブラックの缶コーヒー、那維斗のコーラ。

自分の煙草を買った。



「はぁ…」



暗い廊下に非常口のライトだけとか、暗闇よりも怖い。

雷が鳴ったら、叫びたくなると思う。

私は足早に戻った。