もう聞かなくても良い気がする。

けど、叔父さんは口を開く。



「苺愛は北斗に出会うまで、男と付き合った事がない。ときめいた事もなかったな」



「じゃあ、初恋はお父さん?」



「…そこは俺だろ」



叔父さんの発言に、私と那維斗の手が止まる。

…絶対、違うと思う!

何て口が出来ない私たちに、叔父さんは「やっぱそう思うか?」と、有頂天。



「24歳まで、貞操を守り抜いた苺愛は凄いだろ」



「……;;」



…ごめん。

私には何とも言えない;;

目を泳がす私に、那維斗がニヤリと笑う。

…もう最悪…。

私は何も、悪くないのに!!