水音に、目が覚めた。 前に一度、見た事のある天井。 今日は…誰も居なかった。 起き上がり、繋がれた点滴の針を抜き、窓の所へと行く。 …晴れてた筈なのに、どうして。 「…芽依実」 呼ばれて振り返ると、那維斗が立っていた。 私が点滴を抜いた事に気付くと、ティッシュ箱を持って、目の前に来た。 流れた血を拭うと、抱き寄せられる。 「由良さんは…?」 「助かった。大丈夫やで」 ポロシャツをギュッと掴み、涙が流れないよう、目頭を那維斗の肩に押し付けた。 頭を撫でられ、じわじわと涙が溢れてしまう。