「元上司。警ら時代のね。ほら、課長クラスからしか、職員名簿のパスは開けないから」



「坂田って、警らだったんだ」



「え?今になって知ったの!?」



…ウザッ;;

しかし、坂田がまさか警ら隊に居たなんて、知らなかった。

興味もなかった。



「何で、警らから刑事課に?」



「北斗さんと、働きたかったから」



坂田は警察手帳を取り出した。

後ろのページに、小さく折られた新聞。

よく見ると、“木ノ島警察署新聞”だ。



「これをここで貰ってから、“この人と働こう”って」



母親が持ってるのより、古い。

“若きエース・刑事課へ!!”

今と変わらず、ポーカーフェイス。