「ん……」 目が覚めると、見慣れない天井が見えた。 オレンジ色の夕焼けが降り注ぐ部屋。 「起きたんか?病院やで」 声がした方を向けば、難波が椅子に座り、ベッド柵に腕を乗せて、私を見せてる。 …そっか…。 倒れたんだっけ。 「………子供は?」 あの子は無事だろうか。 「大丈夫や。野神刑事から連絡が来てな、両親と大学病院に運ばれたらしい」 「良かった…」 無事なら構わない。 しかし、安堵する私に対し、難波は不服そうに、私の手を握って来た。 「何?」と聞けば、眉間にグッとシワを寄せた。