「パーティーセット頼んじゃおっか!」

ここでも玲奈主導で進んで行く。

すこし遅れてドリンクバーに行った私は否応なしに、一番端っこの席に座っていた。

メニュー選びはみんな玲奈たちに任せて、私は隣に座っている詩織と話していた。

「玲奈のディレクション能力凄まじいよね。」

詩織の言葉に、私もいろいろ思い出しながら頷いた。

「クラス賞取れたの、半分は玲奈の力だよね。」

あれだけ奔走してたんだもん。

「あの子結構観察眼あるよね。時々すごく痛いところ突いてくるもん。」

詩織と2人で苦笑いした。

確かに、玲奈と話していると私が考えてることなんて全てお見通しなんじゃないかって感じる。

「なんか、あの子には敵わないよね…。」