ﾊｧｯ　ﾊｧｯ

もうなんであんな話聞かなくちゃいけないのよ…。

好きな子の話とか、他の人には聞いてなかったじゃん。

なんでよりにもよってアイツに聞くのよ…。

ｸﾞｽﾞｯ

はぁ…

私、本当馬鹿だ。

『アイツが誰かを好きになれば、私はそれを止める資格なんてないよ。』

小枝にそんなこと言っておきながら、実際に好きな子がいるって聞いたらどうしようもないくらい心臓が痛い。

…そりゃいるよね、好きな子ぐらい。

今までその可能性をまったく無視していた私が愚かだっただけなんだ。

気にかけてもらいたいあまり天の邪鬼な態度をとるしか出来ない私なんて、アイツの眼中になかったんだよ。

アイツが私を見下したように見るのも、全部こんな私に呆れているんだ。

もう、どうしてこんなに苦しいほど好きなんだろう…。