この二人にとって、愛美は救世主で、絶対的な存在。
昼間の話がきっと気になっていたのだろう。
愛美は二人に返事を返す。
『ありがとね。どんな事があっても皆は仲間だから』
翔鬼会のメンバーは、本当にいい奴ばかり。
愛美が細かい事を言わなくても、きちんと分かって動いてくれる。
いつも愛美を中心に皆が動き、人一倍、愛美の事を分かってくれて心配してくれる。
うざいなんて思う事もあるけど、愛美にとっては大切な仲間達なのだ。
愛美は思った…。
翔鬼会の事は、皆とじっくり話をして決めようと…。
こうして、十二月に入った頃、愛美が決断を下さなければならない時が来てしまったのだ…