そして、愛美が動き出した。
『安藤、ガキの遊びじゃねーんだよ。
ケンカってのは、こうやってやるんだよ』
愛美はそう言って、安藤に殴り掛かると見せかけて、
ボディーに一発。
安藤が体制を崩した瞬間に、背中に大きく手を振り下ろす。
その時、愛美は違和感を感じた。
そして、安藤はうずくまった。
『ガチバトルじゃねーのかよ。
テメーの力はこんなもんじゃねーだろう。
気合入れてやれよ』
またまた、愛美は安藤を挑発する。
安藤は立ち上がり、もの凄いスピードで、
愛美に殴りかかって来る。
愛美は安藤のパンチを必死に交している。
そう…、この勝負はいかに殴られないかが勝負のカギを握っている。
生徒達は目を見開いて二人の勝負を見ている