こうして、ホワイトデーのデートは終わってしまった…。


家に帰れば、また変わらない二人の生活が始まる。


愛美はその日、ずっと指輪をしたままだった。


もちろん、この日の夜は、いつも以上に、激しく、熱い夜を過ごしました。



次の日、愛美は蓮の父親のところにお礼を言いに行った。


『おじさん、昨日はありがとう。
凄く素敵な時間を蓮と過ごせました』


「そうか、それは良かった
蓮がバイトをした理由が分かっただろう」


蓮は自分で稼いだお金で、愛美に指輪を買ってやりたいから、
バイトをさせてほしいとおじさんに頼んだそうだ。


「これも運命なのかも知れんな。
俺が昔好きになった人の娘と自分の息子が結婚を考えるなんてな…。
愛美、まだまだ人生は長い、蓮と一緒に乗り越えて行ってくれ」


やっぱり私は幸せ者です


ありがとう、おじさん、蓮。