とにかく、愛美と言う人間は、面倒な事が嫌いなのだ…            


こんな愛美の気持ちをよそに、田村は毎日学校に来ていた…


『諦めの悪い男だな…』


校門から少し離れた場所から、田村はいつも見ていた


どうやらOKするまで来るつもりらしい…


『ほっときゃいいさ』


こうして、愛美は田村を無視し続けた


だが、やはり頭の中には田村から聞いた話が離れなかった…


愛美も不良と呼ばれているが、赤星の様な事はやってもいないし、信じられない…


もし、本当の話だとしたら…


そんなはずはない、もう忘れよう…


自分は蓮と同じ東海高校に行くんだ


愛美は自分にそう言い聞かせていた


何度も…、何度も…