赤星のことを考えたら尚更、不安は大きい。


全く何が起こるか分からない。


最強バトルに勝っても、それだけでは済まないだろう…。


また、戦い続ける日々が待ち受けているに違いないのだ。


ジャンヌダルクもこんな思いの中、戦い続けたのだろうか…。


わずか、十九年の人生…。


あと四年で、ジャンヌと同じ年になる。


四年後のことなど、愛美には分からない。


でも、私は絶対に死んだりしない。


どんな事があっても、生き続けてみせる。


母が生きられなかった分も生きていく。


その横には、蓮が居てほしい…。


仲間達が居てほしい…。


十五歳の少女は、いつもこんな思いと背中合わせで、
まっすぐ前を見つめて歩いている。


母への想いを胸に…。