愛美は、母親の仏壇の前に座っていた。


『お母さん、私ね、赤星高校に行く事にしたんだ。
お母さん、いっつも言ってたよね。
自分の思った通りに生きないと後悔するって
お母さんは、私を後悔させないために、思った通りにさせてくれたよね。
だから、私はこれからもそうして生きていきたいって思って、
赤星行きを決めたんだ。
お母さんが生きてても、きっとそうしろって言ってくれたよね。

赤星は凄く大変だと思う。
私でも、耐えられなくなる様な事が起きると思う。
でもね、私にはお母さんがいる。
蓮もおじさんも居るし、仲間も居る。
だから、乗り越えて行けるって思うんだ。
見ててね。お母さん。
私はちゃんと生きていくから』