―――放課後
「何これ!まじうけるっ」
「キャハハッ、何これ〜」
「拝啓…とか、ジジイかよ!!」
居残りで教室掃除をやらされてる
あたし達は見事にエンジョイしてる
「はーぁ…笑った笑った」
そういって袖をまくるあたし
……パシっ
その時、急に亜樹人が
あたしの腕を掴んだ
「え、亜樹人急にどうし…」
「何、このあざ?」
あたしの言葉を遮って
亜樹人が言ったのは
あたしの腕のこと
あ、今日の先輩に叩かれたとこ
あざになってたんだぁ〜
「階段でコケたっ」
また馬鹿にされたくないもんね!
とか言って強がったあたし
………グイッ
「………?」
急に亜樹人に抱きしめられたあたしは状況を理解できない
長い沈黙の後
亜樹人が口を開いた
「お前は…強ぇよ」
