隣町の彼は、



「…大丈夫だよ。すぐに仲直りするから」


嬉しいのか、悲しいのかなんてわからない。

心は少し悲しいかも。

だけどきっと顔は笑ってる。


ふと、腕時計を見てみるともう5時を過ぎていた。



「…あ。もう行かなくちゃ。良太もう待ってる」


そう一言言って立ち上がった。

すると彼は一言。



「急いで行って怪我すんなよ。ブスがもっとブスになる」


今の表情は…笑ってる。


「…ブスって言うな、ばーか」



ハートが途轍もなく早く動いて。

顔は、ものすごくにやけて。

足が何故か軽くて。



凄い、和の魔法。