─────陽斗…。

1年前に事故で亡くなった。

それから、時々沙弥を見かけたが、魂が抜けてるみたいだった。



だから、俺が
もう一度こいつに、恋をさせたいと思った。















神様は、俺を見ててくれたのか、俺が、三年になったら……
同じクラスだった。









だから、教室で
沙弥を見かけた時、つい声をかけてしまった。


───でも、沙弥は俺を陽斗だと勘違いし、抱き着いてきた。



ある意味ショックだったが、
うれしかった。

始業式から、数日後。
俺らは、
河西瞬(俺の大親友)とあやめと沙弥の四人でおるコトが多くなった。そうして今日も、
「沙弥ー。おはよ」

「あ。郁…おはよ。」

笑顔で、
迎えてくれる。





だけど、その笑顔は…偽りだ…。


陽斗と付き合ってるときの笑顔は輝いてたけど、
今の笑顔は、どこか悲しそうだ。