屋上に行こうかな…

そう思い立ち上がろうとすると…

「っ…!!」

体中に激痛がはしった。


それでも裏庭にはいたくなくて…ヨロヨロとしながら屋上へ向かった。




ガチャ


少し冷たい風が私を包む。
「…今11月だもんね…」


ここには誰もこない。
なぜだかわからないけど…でも私はここが好き。

泣きたい時はここで泣く。私だけだから…。


「っ…も…やだっ…」

出したくない冷たいものが頬につたう…

私がいじめられるようになったのは高校に入ってからのことだった…。





―――

「ここが…私のクラス…?」

「そうよ…じゃあ私は帰るから。」

「…はい…」

おばさんはそう言い残して帰ってしまった。

私は両親が死んでから…中学生までは親戚のおばさんに育てられていた。でも…高校に入った途端、
『一人暮らししなさい』
って…追い出されて、今はおばさんの元使ってたマンションに住んでいる。



とはいっても毎月おばさんはお金を送ってきたからお金には困らなかった。