校門の近くで心平はチャリを降りた。



ニケツを注意されちゃうから。



いつもの生活指導の先生が二人、仁王立ちで厳しい目を光らせてる。




あたしはチャリを置いて昇降口まで歩く。



いつもの…

そう、いつもの光景だよねー…

けど…。



ケド…心平の周りを取り囲むように、女子三人が集まってきた。



「「「おはよ〜!!!」」」

 知らない女子三人が、ハモってあいさつしてきた。



「へっ??? あっ、オハヨ」

 戸惑いながら心平もあいさつする。