「いや〜風気持ちイイッ!!最高〜〜♪♪♪」

心平はあたしとは反対に、ご機嫌な様子。



心平は驚いた様子もなく、笑顔で一瞬振り返る。



「ごっ、ごめ…」



「えっ?」



「しがみついて…」



「何言ってんの?

俺だって、よく星良にしがみついてんじゃん。お互い様」

心平は前を向いたまま言った。



心平は―…そん時ドキドキしたりしないの?



触れ合うことも、何でもないのかな?



あたしにとっては、特別なことも心平にとっては普通のことなのかな。