涙のスイッチ

その夜。


あたしは寝静まった家を抜け出し、コンビニを数件まわり、風邪薬を買いあさった。


なんとなく。


そう、なんとなく眠りにつきたかった。


覚める事のない眠りに。


いつ、どこでなんて。


考えてなかった。


けど。


北海道に行くと言ったママの決心と一緒に、あたしも決めたんだ。


いなくなろう。


学校も友達も、パパもママも、おじいちゃんもおばあちゃんもいない世界。