プラスマイナス、





―――彼女を、僕は知っている。




顔はまだ見えない。

だけど心臓が高鳴って止まない。


ずっとずっと、会いたかった人。



僕が生まれる前から。

この星が、生まれる前から。



記憶じゃなくて、魂が、知っている。





この惑星を、こんなにも愛おしい思うのは



愛しい君が、ずっとこの星に祈り続けてくれたからなんだね。






くるりと振り返り、見知らぬ少女が僕を見て微笑む。



僕の付けているリングと同じ素材のブレスレットを付けた右手を小さく振った。





「会いに来たよ」






彼女にその言葉を言われるのは、二回目。




僕も右手を少し上げ、リングを彼女に見せた。






「待ってた、ずっと。」










1000年の時を越えて、僕らは再び、恋をする。



彼が生み出した星と、彼女が捧げた祈りで創られた、この惑星で。







Fin.