あの後、律儀に 待っていた赤ヤギさんは、 黒ヤギさんから預かったお手紙を 白ヤギさんに届けに行きました。 「白ヤギさん、黒ヤギさんからです。」 赤ヤギさんは、途中で バッタリ会った白ヤギさんに ニッコリと笑って渡しました。 「ありがとうございます」 白ヤギさんは微笑んで、 そのお手紙を大事そうに 鞄に仕舞いました。 ―そして、朝の仕事を 終えた赤ヤギさんは、 郵便局へ帰りました。