食べ終わると部屋に戻り残りわずかとなった時間を二人で楽しんだ。

「あーまた普通の生活に戻っちゃうのか‥。」

リーナが嫌そうな感じで言った。

「だね、でもまあ普通の生活も嫌じゃないけどね‥。」

クリスが言った。

「私は普通の生活よりこっちの方がいいな‥。」

「なんで?友達にも家族にも会えないのにこっちの方がいいの?」

クリスが聞いた。

「まあ家族に会えないのはちょっと嫌だけど私友達って言えるような友達がいなくて‥。」

リーナは悲しそうな顔で言った。

「そうなんだ‥。でもなんで?」

「私、人見知り激しいからさ。なれれば全然平気なんだけどさ。」

「そっか‥。大丈夫?」

クリスはリーナが可哀想に思えて来た。