「変なの。」 そう言いながらしかたく真也に着いていった。 たくさんの屋台に、たくさんの人。 夜空に光る赤い提灯に、大きな花火。 大阪の夏祭りは、関東よりも活気に溢れてた。 人ごみに何度も流されそうになりながら、必死でみんなに着いて行く。 だが、その努力も虚しくしばらくしてみんなとはぐれてしまった。