校舎裏にきた私たち二人はベンチに腰を下ろした。 「魁人とまだ付き合ってるの?」 侑里さんは嫌そうな顔で私を見る。 「はい…」 私は小声で返事をした。 「魁人のことが好きなのよね?」 「はい…」 「それなら早く気付いてあげたほうがいいと思うわよ?」 気づく…? 「何をですか…?」 「早く別れたいって思ってること」 …別れたい?