「誰だかわからないわけ?」 妃菜は私の目をまっすぐに見る。 「うん…」 「身に覚えは?」 「ない」 だって朝来たらもう手紙は入ってるし…。 「あのぉ」 二人で話してたらショートカットの女の子とロングの女の子二人組に話しかけられた。 「はい?」 妃菜が何?って顔をする。 「明石さんは、鬼柳くんとどんな関係なんですか!?」 「へ?」 思いがけない質問に私はマヌケな返事をする。